葬儀会館は、大切な方との最期の時間を心穏やかに過ごしていただくための場所です。
常に凛とした「清潔感」でお迎えすることは、私たちの使命なのは承知していますが、その裏側には、葬儀会館ならではの「維持管理の難しさ」があります。
今回は、普段はあまり表に出ることのない、会館維持の舞台裏と私たちの想いをお話しさせていただきます。
◆実は「天井の壁紙」が一番早く汚れるという事実
館内の美観を損ねる最大の天敵は「壁紙の汚れ」ですが、なかでも最も早く、そして広範囲に汚れてしまうのが「天井」です。
一見、手が届かない天井は汚れにくいように思われるかもしれません。しかし、葬儀会館においては特有の理由があります。
1.お焼香の煙と上昇気流
式場では日常的にお線香やお焼香が焚かれます。その煙や微細な粒子は、温かい空気とともに上昇し、天井の壁紙に少しずつ蓄積していきます。
2.静電気による埃の吸着
エアコンの風や人の出入りによって舞い上がった目に見えない埃が、静電気によって天井の壁紙に引き寄せられ、時間の経過とともに「くすみ」や「黒ずみ」となって現れます。
天井の汚れは、照明に照らされることで目立ちやすく、空間全体の印象を暗くしてしまうため、非常に厄介な問題なのです。
◆世界情勢による「リフォームコスト高騰」の壁
常に綺麗な状態を保つためには、壁紙の張り替えやリフォームが不可欠です。しかし現在、大きな試練に直面しています。
昨今の世界情勢の緊迫化や円安、物流コストの上昇、さらには原材料費や人件費の高騰により、リフォーム費用がかつてないほどに跳ね上がっています。
このコスト高騰の中での大規模な維持管理は、経営的にも決して容易なことではありません。全国の多くの会館が、この苦境に頭を悩ませていると思います。
◆それでも、私たちが「清潔感」に妥協しない理由
ただコストの壁があっても、お見送りの場における「清潔感」は、ご遺族や参列者様に対する最高のおもてなしである事は理解しておりますので、コスト高騰に対して日々の工夫で向き合っています。
1.「汚さない」ための予防と日常ケア 煙や埃が天井に定着する前に、換気・空気清浄の強化等の努力を続けています。
2.部分的なプロのメンテナンス 全体を一度に張り替えるのが難しい情勢だからこそ、汚れが目立ち始めた部分を見逃さず、可能な限り補修をしながら状態をキープしています。
◆最後に:いつでも安心してお越しいただける場所であるために
どれだけ世界情勢が変化しても、大切な方を想うご遺族の心は変わりません。
だからこそ私たちは、リフォームコストの高騰という課題を乗り越え、一歩足を踏み入れた瞬間に「綺麗で、心が落ち着く」と感じていただける空間を可能な限り提供したいと思います。
皆様が安心して大切な方との最期のお別れに集中できるよう、私たちは会館のコンディションを出来るだけ保つ努力を続けながら、皆様をお迎えいたしたいと思っています。
株式会社山村陽一葬儀店
住所:青森県八戸市小中野1丁目1−6
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